今、現在、、陽は傾きかけているものの、まだ、随分と高いところにあった。

いつもなら、現場で汗を流している時間帯であるはずなのだが、、、
筧十兵衛は、家に向かって歩いていた。
なんでも、今日届くはずの建築資材が手違いとかで、届かなかったため、、することがなくなり、、
現場監督から帰宅命令が出されたのであった。

−ぴんぽーんー
「花月????」

いつもなら、すぐに扉が開かれるのだが、、今日は応答がない、、、
あまりにも、無防備に即効開かれるドアに、俺だったらからいいようなものの、他の誰かだったらどうする!
もっと相手を確かめてから扉を開きなさい、、と再三注意しているのだが。。。
それでも、十兵衛のチャイムの音は特別だからすぐわかるんだ、、と
少しはにかんだ表情で言われると、つい何も言い返せなくなってしまう、、、

そんな花月のことを考えながら、、買い物かな?と合鍵でドアをあける。。

二人で家を飛び出して、経済的に余裕のなさから、
二人が借りられたアパートはお世辞にも立派とはいえるものではない。
しかし、そこは内助の功で、花月が陽に焼けた壁紙には、
タペストリー風に大きめの落ち着いた柄の布のハギレをあてがったり、ダンボールで収納ケースなどを作ったりと、
創意工夫がされており、、いつも部屋は明るく小奇麗だった。
今では、二人でくつろげるようソファーがおいてあり、小さいがテレビもある。

自分がいない昼間、部屋に一人でいる花月のことを気に病んでいたのだが、、
テレビがあればそう寂しくもないだろう。。
二人いる時間の話題は、十兵衛は今日あったこと、、
花月は今日みたテレビの内容がほとんどであった。
夕食を食べたあと、時間があれば一緒にテレビをみたりもする。
最近、花月が面白い!と言って二人でみるのが、韓国のドラマだった。

テレビをつけてみる。。。
今はワイドショーの時間だ、、、十兵衛がこの時間テレビをみることなど、、
休みの日でもなければ、、そうない。

今は、韓国ブームらしく、韓国のイケメンスター特集が放送されていた。。
微笑みの貴公子。。。
画面に映っていたのは、、今日本でもCMなど引く手あまたの。。ヨン様ことペ・ヨンジュンだ。。
ほほえみ、、、の貴公子か。。。。
そういや、昨日みたドラマにも、、こいつ出てたなぁ。。。
花月、こいつのこと好きなのかなぁ、、、

テーブルの上に花月がよく使う手鏡があったので、そっと顔を映してみる。。

「に。。。。」
無意味に微笑んでみた。。。。。
ん〜〜俺のほうが、こいつよりいい男だと思うんだけどなぁ。。。。。。
あごのあたりをさわさわ触りながら、十兵衛がつぶやく。

しかし、いるはずもないと思ってた自分がいると花月はびっくりするだろうな。。
よし、ヨン様にも負けないくらいの飛び切りの笑顔で花月を迎えてやろうと、
十兵衛は、手鏡にむかって、花月を出迎える練習をし始めた。
すっかり、世間に俗されて、自分も「ヨン様」と言ってしまったことには、
ついぞ気がついていない筧十兵衛であった。。。。


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ご!ごめんなさい!!!!ペ様、、、、、似てませんね。。。
ペ様のFANの方、、お叱りのメールとかよこさないでください(ビクビク)
最初はこんな話じゃなかったのに、、書いてるうちにこうなってしまった。。。
変な作品だけど、、変だから、、わりと気にいってるのだ。。
パラレルっておもしろいね〜〜〜vvvv

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ふぅかっちの文章+イラストです 実は私 韓国ドラマ ここまで来ても
見た事ありません(^_^;) あ、でも花より男子をドラマ化した中国ドラマ
「流星花園」は見たんだけど〜