えー、「裏的」部屋から「裏」部屋に変りつつある小部屋です(^_^;)
裏カプ十花論1の続き。 そーいう表現が出てきちゃってますので、
苦手な方は御返りください。

「やっぱり、こーいうのは苦手…」というお嬢様、BBSに書き残してください。
管理人次回以降気を付けます。
逆にイケイケOK!という方、そう言って下されば、
喜んで調子に乗ってまた書いてしまうかもしれません。
…小部屋設置の時みたいに、カウンタ設置で決めようかな…

1の続き

毎日触れて、抱き締めてもらって。 
寝るときは見守ってくれて、歩く時は横にいて。
 そんな日課が、消えて行く。

 恐怖で、体が震える。
目の前にいるのは、誰より大好きな幼馴染みのはずなのに。
ここにいるのは、見知らぬ誰かのようで。
引き裂いた服の他、決して暴力的ではない
十兵衛なのに、圧倒的な眼光が、自分をねじ伏せ逃がしてくれない。
「や… はな…して…」

 怯えた花月の眼が、十兵衛の思考を麻痺させる。
心の奥底、まだ引き返せるとの囁きすら、雑音にしかならない。
花月の肩を押さえ込む、十兵衛の手。

『離して』という花月の声が、最後の理性を断ち切った。
「ここで、貴様を放して どうなる?」
破れた合わせ目に、手を差し入れ 肌に指を這わせる。
グローブの革の、硬い感触に、花月のしなやかな背が反り返った。
「貴様は俺から逃げ、自分だけの世界をみつけるだろう」
「そ…んな…こと、ない。ずっと…一緒に…」
「こんな事をされていて、まだそう言えるのか?」
滑らされた掌が、胸元の紅い茱萸へと滑る。
「や…! やめて…」
「俺は 貴様を抱きたいと願っていた。 触れて、
全身を見詰めて、あらゆる個所に舌を這わせ、俺の
腕の中で泣かせたいと」
「や…だ… 聴きたくない!」
「無理だな、もう引き金は弾かれた。
その曝された細い首に貼りつく、髪。滑らかな、肌。 俺を拒否する
甘い唇。…どれも、俺の物だ」

 花月が両手で引き剥がそうとする、十兵衛の躰。
 本能的な恐怖と、並べられた言葉への羞恥で、
ほとんど力など入っていない。
 執着故に、支配欲へと変った己の気持ちが、満たされていく。

 わざと、ゆっくり頭を下げてゆき…
噛み付くように、唇を貪る。 脅え、反らそうとする顎を
きつく捕らえ、舌を滑りこませた。何度も繰り返し、絡ませ
口腔内を貪る。 想像以上に、甘い花月との口付。


触れる場所、全てから熱が広がる。
 舌で与える刺激、どれも敏感に反応する
花月の躰。涙を流しながらも、声を押し殺す花月が
憎くて、愛おしい。陶器のような肌は、熱を持たず
自分の気持ちを注いでも、撥ね付けられているようで、
あらゆる個所に、己の刻印を焼きつけてしまいたくなる。

 くちゅり、とわざと粘膜の卑猥な音を立てる。
花月自身に、透明な蜜が溢れ、ぴくりと痙攣した。
 反応ひとつひとつを確かめ、十兵衛が喉奥で嗤う。
「聞こえているか、花月…。これが、貴様の嫌っていた
『快楽』だ」
辛そうに、薄く眼を開けた花月は、それでも弱々しく
首を振った。
「…相変わらず、我慢強い」
深みのある、染透るような、非人間的な十兵衛の声。
 囁いた唇はそのまま、柔らかく花月の耳たぶを甘噛みし、その裏側へと舌を這わせた。

何度達せられただろう。 服は、もはや残骸も留めず
わずかに腕や腰に掛かる、切れ端だけで。
 抱き人形のように、虚ろな花月は、もはや脚の間に挟み込まれた、
十兵衛によって無理矢理立たされているだけの状態で。

 涙と、噛み締められた唇から伝う血液を、丁寧に舐め取った後、
十兵衛は再び花月の舌を絡めとった。
「もう、逃がさん。 貴様は俺の腕の中で、生きるんだ」
 欲しい玩具を手に入れた、 歪んだ子供のような笑み。
「貴様が望む場所があれば、守り、付いて行く。
欲しいものがあれば俺に言え。どんな物でも手に入れてやる。
…俺が邪魔なら、死ねと命じろ。 俺から離れる事以外、
全て、叶えてやる…支配するのは、俺だ」

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はい、やっちゃいました(^_^;) 下克上悪代官侍。パターン@で、ここまで
長いと、俊樹編も同じようなカップル論になっちゃいそうで怖いです。
今更ですが、パターン@は天然花月に、ブチ切れ侍、という形。
基本的に、花月は「十兵衛は自分の一部」と
思い込んでいるので、悩みなんかに気が付かない。

勿論 これは、花月が高飛車だから、とかではなく、十兵衛が
そう操作してるから。…で、そういう花月を大事に守っていたんだけど、
或る時から花月を「欲しい」と認識始める侍。
そこで、今までの距離を崩すことなく
ラブラブモードにもってくようにすればいいものを、
「俺は花月を守る為に生まれたんだ。花月に邪まな思いを抱くなど、
俺が未熟だからだ。すまん…花月」、と
我慢に我慢を重ね…或る日いきなり、プチッ。

花月にしてみりゃ、普段通りなのに
何が十兵衛の気に触ったのか、判らない。恐る恐る十兵衛に、
「僕…何かした…?」と尋ねるも、野獣モードの侍には、
それすら挑発行為!
(俺がこんなに我慢をしているのに、何故俺を誑かすような真似をする!?)
←…不毛な事綴ってますが、幸せな十花推奨です。