俊花論


まず、十花と違うところは
「十花に俊樹がいなくても、カップリング成立するけど
俊花に十花の存在はかかせない」
 そう、根本的なキーワードが不倫・略奪・横恋慕
どうやったって、不幸臭い。

「感謝しろよ? オレが選んでやったからだ」
なんて、悪徳部長のセクハラっぷりな台詞も
根本的に 自分が花月の中に、存在してないと
思いこんでいるからな訳で、やはり俊花初Hは、洗脳時の強●かと。
 
 キスはなかった所を推測すると、
オルフェウスになる前の 「花月」が欲しい!と
 気を失っている姫を、自室につれこみ 轡を噛ませ
寝台へ。(布かなんか口に突っ込むだけなら キス可能だから
やはりここは、轡)
 しかも、鎖で両方の手首をベットの端に固定。
 目が醒めるのを待ってから、じっくり ゆっくり
じらそう作戦。
 
 十兵衛が盲目的な愛故、 自分の身を危険に晒して 花月を
精神的に縛るのに対し、こちらは ちょっと愛が捻れちゃってるから
薬や鎖 小道具 を使ってでも、
「お願い…」とか「やっ…もう 許して…」なんて
泣かせて言わせたい。
 だが、プライド高い花月は、精神崩壊寸前まで
そんな言葉、口にせず。
 その我慢強さを、十兵衛への愛ゆえか!?と
邪心して、益々 鬼畜モードに走る俊樹。
多分、この時点まで 一言も花月に好きとか愛してるとか
伝えてません。 言えるのは、花月が自分の腕の中で気絶してから。
 しかも、オルフェウスになる直前。その切なさがmy俊花。

 強気でバリケートな管理人には、イマイチ俊樹が裏切った理由
が わかりづらかったんだけど、
繊細な心を持つ友人からの解説に、納得。
以下、 その言葉からの妄想

 ベルトラインに、一人で乗り込んで行った花月を
ようやく見つける俊樹と十兵衛。
 瓦礫の上、倒れ伏した花月の白い肩は
剥き出しで、服のあちこちは 無惨に破れ、引き千切られている。
 幾度も抵抗したのだろう。細い腕には、赤く磨れた緊縛の
跡が走り、滑らかな肌の上には、数えきれぬほどの
傷が走っていた。 
 露わになった下半身にも、受けた暴行の名残は
隠せていない。

「花月!」

駆け寄る、十兵衛の声で、我に返る俊樹。
 自分にとっては、絶対で・美しく・無垢な象徴であった
花月。
その花月が、無惨に投げ捨てられた華のように、
うち棄てられていた 衝撃に、眩んでいたらしい。
 
 その瞬時の差で、花月の元へ駆け寄るのが遅れた。

「何故だ!? なぜ、俺を呼ばなかった!」
今までに、見た事のない、花月へと激昂する 十兵衛。

「ごめん… 危険な場所に… 君を巻き添えにしたくなかった。
無限城にまで… 付いて来てくれた君を… これ以上…」
 
抱きかかえられた細い躰は、小刻みに震えていた。
唇を噛み締め、
それでも、安心しきった様子で十兵衛の腕へと凭れる花月。

 「馬鹿を云うな! 俺はお前とある事を望んで、ここに
いるんだ! 巻き添え等愚かな事を… 俺とお前の絆を
そんなもので 計ったりするな…!!」
 守れなかった、という悔恨を滲ませ、強く花月を抱き締める十兵衛。
 
 ドクン… 俊樹の鼓動が、強く波打った。
(オレハ ココデ ナニヲ シテイル…?)
孤独が、耳元へ問いかける。

 目の前で繰り広げられる、筧と風鳥院の絆を 目の当たりにし
割りこめなかった。 花月を心配していたのは、俺だって同じだ。
 慌てる俺と筧を見て、チャンスと勘違いをした奴等が
群がってくるのを 全てなぎ倒し、ここまで来たのに。
 倒れた花月を、見付けたのだって ほぼ同時だ。

…なのに、今のお前は。
 全く俺の存在に、見向きもしなかった。
危険な場所に、十兵衛を連れて行けないと言うなら、
俺を呼べば良い。
 『危険とわかっている場所に、十兵衛を撒きこめない』
と言った花月。 
ならば、ここに居る俺の存在は!?

 汚され、墜ちたお前は、それでも高潔で美しい。
お前を抱き上げ、根城に向かう十兵衛に、憎しみが
止まらぬ程。

どす暗い疑惑の念が、膨張し 俺の中に巣食う。
 (オ前ノ 中ニ 俺ハ イナイノカ…?)


 俊樹・自覚編ですな。(とかいいつつ、内容ほぼ十花)
アニメベルトラインの回のおかげで、妄想炸裂。

むっちゃ心配して探しに行ったのに、
当の本人は、自分眼中ナシで十兵衛のみにべったりじゃ、
やるせないっつか、憎い。
ぎゃふんと言わせたい。←でも好きな辺りが自虐的。
怖いけど、確かめたい。でも、思いは届かない。
それが 俊樹。(ナイスな解説ありがとうチャッピー)
 ただ、これ最初に駆け寄ったのが俊樹で、
同じセリフ云ったら、やっぱり姫 同じような言葉
返すと思うんだけど(^_^;)
眼中になかったのも、単に気力限界ギリギリで
目の前にいる十兵衛しか見えてなかっただけで。
まぁ そこら辺に気付かないのも俊樹の魅力♪



(すみません 初H編に多分続きます^^;)