花月「じ、自分で確かめろなんて、 ヘンなこと言わないで!」

真っ赤になって 抗議する花月。
確かに、十兵衛が見えぬと言ってる以上
確かめろとは 直に触れとでもいうことだ。

花月「い、幾ら 十兵衛でも ダメ!」
十兵衛「…では こうしよう
貴様は 音の様子だと 裾を 僅かに
絡げただけのようだな。 …それでは約束を
果たしたとは いえんだろう」

尤もな 十兵衛の言葉に 花月は俯いた。
「俺が正面に立つので、きちんと足元を
露出させてもらおう」
「え…」
「俺には 見えんのだから 構わんだろう」
「…俊樹には…見えちゃうよ」
「ならば、絡げる役を雨流に やらせれば
よかろう。背後からなら見えまい」

俊樹の方が、数倍美味しい役目となるが
それでも『据え膳食わぬは』の
心意気。強敵と会おうと 危機に陥ろうと
涼しげな表情を崩さぬ 花月の羞恥に震える声は
見えぬ目ゆえに 一層 想像を掻き立ててくれる。

いつのまにか 花月の背後にまわった俊樹が
服裾を 胸元までからめ たすき上げた。

こんな 恥かしい姿態を 取らされるなら
始めから素直に 脱いでおけば良かったと
頬を染めながら 唇を噛み締める花月。

見えぬ目で、灼付く視線を投げる十兵衛と
逞しい 腕で 自由を封じる 俊樹。

(…もう…や…)
「も…う… いいでしょ…?
はな…して」

逃げるものこそ 追いたくなる。
男の狩猟本能を、身をもって学んだ花月だった。
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イラスト事体は、エロではありませんので
文章を付け加えて見ました。(笑)
純情そうな ふーかさんの俊樹が、私の番になった途端
エロ親父に…