俊樹 お誕生日おめでとう!ページ

祝言の日


屹と締められた帯が、落ち着かない鼓動を
更に引き際立てる。
トクントクンという脈音が、相乗して緊張を
駆り立てていることがわかっても、
今の自分には それを押さえるすべはない。
「…十兵衛… どこに行ったの…?」

いつも傍らにいてくれた 幼馴染は
今は居ない。
「…もう 俺が傍にいることは
許されない」  そう告げて、昨夜
姿を消してしまったのだ。
 涙が出そうなほど、心が弱くなっている。
「幸せになれ」
 そう告げた十兵衛。
「君がいなくちゃ、幸せになんてなれないよ…」
 花月のこの 言葉は、彼に届いていたのだろうか。
気付いたときには、十兵衛の姿は消えていた。

 そして、翌朝。
 花月は、周囲の者の手によって着飾られた後、
この控室へと、留められていた。
カタリ、と障子が動く。
 そこにいたのは、今日のもう一人の主役 俊樹。
 迎えに来た俊樹は、無言で手を差し出した。

そっと見上げる花月。
黙って手を取る俊樹は、誰より優しく
慈しみに満ちた表情をしていた。

…パラレルのパラレル(笑)
俊樹の誕生日だからご容赦ください、って駄目…?
こうなると、昼メロ的には 大金持ちに出世した
十兵衛が、風鳥院家をのっとる為にリターンバック
しかも、米屋風情では立入出来ないのできっと 米問屋
がんばれ 十兵衛!←お前はどっちの味方だ
というツッコミ可