無邪気に手を叩いて笑う花月の様子に、
「えみあも」への対抗意識を燃やす 十兵衛。

(俺とて やれば これぐらい こなせる! 現に笑師から
スマイルの極意を 習ったばかりだ!!)
…いや、君は スマイルの極意を、こなしていないのだが…

それをさておき、勢いよく傍らの 茶碗を 指差す 十兵衛。
「花月!」
「え、な 何?」
いきなり 大声で呼ばれ、目を丸くし 振りかえる花月。
「茶碗が 空だな」
「…うん そうだけど?」
「お代わりが必要だろう」
(…?お代わりって… 僕があんまり 夕飯は 食べない事
十兵衛 知ってるはずなのに…)
「お代わりには 米が入ってる容器が 必要だな!?」
いつにない、勢い込んだ十兵衛に つい反射的に 頷く花月。

「よしっ では 
釜よカマーーン!
カマーン…カマーーン…カマーーン

 思わず 喋るのをやめて、奇妙なものを見る目つきで
十兵衛を 凝視する亜紋と笑師。

 思考回路が オーバーヒートし、凍結した花月の様子を見て
衝撃を与えるのに成功したと、内心喜ぶ十兵衛。
 
ここが 通常なら『ツカミはOK!』と言うべき所などだが
勿論、そんな言葉を知るはずもなく。
続けざまに 食卓に乗っている とうもろこしを掴み
「とうもろこしを 十
(とお)もろこして(残して)いる!!」
「じゅ…じゅ…十兵衛…」
 強張った舌をようやく動かし、十兵衛の名前を呼ぶのが
やっとの花月。
「君 しょうゆ顔だな、しょーゆー君だって」

(ねぇ えみやん…しょうゆ顔って… いつの時代の
言葉だっけ…)
(さぁ…わいも 忘れたわ。…それより、奥さんの方…
なんちゅーて なぐさめたらええねん…)

 まだ それ程交流の深くない 自分達でさえ、十兵衛の
暴挙には 凍ってしまったのだ。
 今 目の前で 真っ白に硬直している花月に
同情しつつも、ギャグを向けられている対象が 自分達で
ないことに、密かに安堵を覚える えみあもの二人であった。

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求められたら調子に乗ってしまうB型の管理人は
(あ、しまったふーかさんも Bだった(^_^;)あくまで
私のこと という事で)
お求めに乗じて そのまま ギャグに対抗する十兵衛を
書いちゃいましたv …いや…ほんま スンマセン…

阿呆なギャグは、本日仕事しながら 考えていたものです。
…給料泥棒だよ、私…