その頃 土方で 汗流してる旦那の図
やばい 花月のピンチ気付いてない(笑)!?←なんて事

書いてたら、ふーかさんが 旦那の日常小説くれました♪
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ドドドドド。。。。
裏新宿に、重機の音がこだまする。
土木関係も技術が進み、、つるはしを持って作業している人など、、
最近はとんと見かけなくなってしまった。

逃避行の果てに、やっとたどりついた裏新宿。。
小さな幸せを守りたい一心で、、がむしゃらに汗を流す青年がここにいた−

「おい、筧、休憩だ、、飯にしよう」
「はい。馬車親方」

「おい!筧〜今日も、愛妻弁当か〜〜」
仲間、、、(と、いっても、大半は、自分よりずっと年上であるが)
にからかわれながら、、花月が作ってくれた、弁当をあける。
煮魚と、おひたし、カニやらタコやらの形になったウィンナー。
煮豆。お漬物。ひじき。。うさぎの形にきられたりんごなど、、、
動物性や植物性のタンパク源、野菜やくだものが、
バランスよく盛り込まれている。

中でも、一番好きなのは、、すこし砂糖を大目にした、甘い玉子焼き。
肉体労働だからと、、気をつかってなのか、、単に自分の好みなのか、、
あえて、問いただしたことはないのだが。。。
この甘い、、花月のような玉子焼きを食すのが、、外で汗を流す、十兵衛のささやかな楽しみになっている。

でも、、一番、、嬉しいのは。。。
スーパーのちらしの裏にかかれた花月からの手紙。。。
毎日、かかさず、。、お弁当にそっと忍ばせてある。。

「十兵衛。。毎日、お仕事ごくろうさま。いつも感謝しています。。
 十兵衛が朝、でていったあと、、一人ですごすのは寂しいけど、、
 でも、我慢しなくちゃね。。待ってます。はやく帰ってきてね」

かわらない日常であるが故、、この手紙も、、毎日、同じような文章に
なってしまうのだが、、それでも、朝早く起きて、、
自分のために食事を作り、弁当をこしらえ、、自分の知らないところで、
こっそり自分宛の手紙を書いてくれている花月をとても、、
、いとおしく思う。

「え〜〜なになに??十兵衛、、愛してるよ、って書いてあるよ〜〜これ〜」
と、いきなり、手紙を同僚に奪われる。
「返してくださいよ!そんなこと書いてませんって!」
「新婚はあついね〜〜!!こんなの最初だけだよ。最初だけ!」
などと、、皆にからかわれつつも、、
口は悪いが気のいい連中ばかりで、、十兵衛は、肉体的にも
辛いこの仕事が割りと気にいっていた。

「お前のご内助は、できた女房だな、、今どき、、いないぞ、、。
いい伴侶に恵まれて幸せだな」
と、馬車親方に言われては、嬉しくないはずがない。

「俺、、幸せです・・・・とても・・・・」
(花月を、、守りたい、、これからも、、ずっと、、)

そんな十兵衛の。。いない、、あの部屋で、、今、まさに緊急事態が起きていようとは、、微塵も想像もしていない、、筧十兵衛であった。。。


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何がツボって「チラシの裏」ラブレターと 甘い玉子焼きです。
個人的にはだし巻たまご程度の甘さが好きですが、
花月の作る甘い砂糖多めの卵焼きなら…食べたい…
 馬車親方も、絵面的にものすごーーく
似合ってそうです(^o^)/