「ニャにゃニャーーーッッ!!(離せーーーッッ!!)」 ロイは叫んでハボックの身体を押し返す。だが、ハボックはロイの猫手を二つまとめて掴むと頭上に押さえつけてしまった。 そうして天鵞絨のシャツの裾から手を忍び込ませる。大きな手のひらが素肌を撫でる感触にロイは思わず言った。 「やだっ、ハボ、やめろっ!」 「今日は猫語って言ったっしょ?」 ハボックはそう言って柔らかいシャツを捲りあげてしまう。現れた白い肌を彩る飾りを摘むとグイと捻りあげた。 「ヒ…ッ」 敏感な乳首を容赦なく捻られてロイは痛みに目を見開く。ハボックは酷い仕打ちに紅く色を増したそれをぺろりと舐めて言った。 「この先猫語以外のこと喋ったらお仕置きっスからね」 「……ッ」 笑ってそんなことを言う男をロイは見開いた目で見上げる。何か言おうと言葉を探す間に、ハボックはロイの身体から 天鵞絨のシャツを剥ぎ取ってしまった。次に黒いズボンに手をかけると下着ごと引きずり下ろす。ハボックはズボンを脱がせるとベルトに ついた尻尾もとれてしまうことに気づいて眉を顰めた。 「猫耳だけじゃつまんないっスよねぇ」 そう呟きながら剥き出しになったロイの白い双丘を撫で回す。 「やっ、あんっ、やめ…っ」 考える間もなく唇から零れてしまった声に、ロイが慌てて唇を引き結ぶのを見て、ハボックはにんまりと笑った。 「猫語以外はお仕置きだと言うのに……」 「わっ、わざとじゃないっ、お前が触るから……ッ」 「ブッ、ブーーーーッ!お仕置き、けってーい!」 「……ッッ!!」 言い訳すらさせてくれないハボックの手から逃れようと、ロイは必死にもがく。ハボックは片手だけでそんなロイを難なく押さえつけていたが、 いいことを思いついたと言うように軽く目を瞠って言った。 「猫には尻尾がないとね」 ハボックはそう言うとベルトにくっついている尻尾を外す。ベルトにつけられるよう柔らかいゴム素材になっている端の部分を口に咥えて唾液を たっぷりと塗すと、ロイの脚を胸につくほど押し上げた。 「…やっ!」 恥ずかしい部分を曝されてロイが悲鳴を上げる。それに構わずハボックは双丘を割り開くとその奥で息を潜める蕾をさらけ出し、両手の親指で 押し開いて顔を寄せ舌を差し入れた。 「ひゃ…っ」 ぴちゃぴちゃと舐め回すと唾液に濡らした尻尾の端を押し当てる。ぐっと力を込めればゴム素材のそれはヌチと濡れた音をたててロイの蕾の中 へと潜り込んだ。 「ヒ……ア……」 押し入ってくる異物にロイは目を見開く。身を強張らせるロイに構わず抜けないところまで尻尾を押し込むと、ハボックは満足そうに言った。 「ふふ、これで猫ちゃんらしくなったっスね」 ハボックはそう言うと一度ロイから身体を離す。ソファーの上には猫耳カチューシャに紅い首輪と猫手をつけて白い双丘の間から黒く長い尻尾 を生やしたロイが小刻みに身体を震わせて横たわっていた。 「かわいいっスよ、ロイ」 ハボックはそう言ってロイの髪を撫でてやる。ロイは涙に滲んだ黒い瞳でハボックを見上げた。何度か迷うように口を開きかけては閉じる。 「とって」と訴えたかったが、言葉を口にすれば次は何をされるのか怖くて、何も言うことができなかった。 「……にゃ…ん」 必死に訴えるようにそう言ってロイは身を起こすとハボックににじり寄る。ソファーに座る男の長い脚に猫手をかけると、面白そうに見下ろしてくる 空色の瞳を見上げた。 「にゃん」 「なんスか?ロイ」 切なげに鳴くロイを見下ろしてハボックが言う。必死に訴える瞳を見つめ返すとにっこりと笑った。 「ああ、弄って欲しいんスか?」 ハボックはそう言うとロイの胸に手を這わせる。手のひらに当たる頂を何度もこすればロイが嫌々と首を振った。 「にゃあ」 「なに?もっと強く?」 そう言うと同時にハボックはロイの乳首をキュッと摘む。 「ニャアッ」 その途端、ロイが叫んで身を仰け反らせた拍子に、首輪の鈴がチリンと音を立てた。 「…ぁ」 妙にはっきりとその音が耳に響いてロイは顔を赤らめる。ハボックはそんなロイに目を細めて笑うと手を伸ばして首と紅いベルトの間に指を挟んだ。 「いい音。もっと鳴らしてみせて」 そう言いながら挟んだ指で首輪の下の肌を何度も撫でる。くすぐったさに首を竦めるロイを引き寄せ、自分の膝の上にロイの身体を引き上げた。 「にゃ…?」 怯えたように見上げてくる黒い瞳に笑い返すとハボックはロイの脚を大きく広げてしまう。 「ニャアアッ」 羞恥にもがく身体を難なく押さえ込んでハボックは言った。 「ふふ……、アンタのナニの向こうに尻の間から尻尾が生えてんのが見えて、すんげぇヤラシイっスね。こんなイヤラシイ猫、他にいないよな」 そんな事を耳元に囁かれ、ロイは真っ赤になって目を閉じる。 「や……ハボ、も、ヤダ…ッ」 思わず口走って慌てて両手で口を覆ったロイにハボックはくすくすと笑った。 「うちの猫ちゃんはよっぽどお仕置きが好きなんスね」 「…ッッ!!」 ハボックの言葉にロイは必死に首を振る。だが、ハボックはロイの蕾に沈めた尻尾の端を掴むとグリグリとこね回した。 「ひゃうんッッ」 身を仰け反らせるロイを見下ろしながらハボックは手にしたそれを動かし続ける。息の通わない玩具に犯されて、ロイはポロポロと涙を流した。 「にゃあ……にゃああ」 涙を零しながら必死に鳴いてみせるロイをハボックはうっとりと見つめる。嫌々と首を振るロイの中心が勃ち上がり始めているのをくすくすと笑った。 「お仕置きになってるのか、よく判んないっスね」 ハボックはそう言って尻尾から手を離すとロイの中心に指を絡める。ゆっくりと扱き始めれば腕の中の細い体が身悶えた。 「ニャっ……ニャアっ!」 直接与えられる刺激に身を捩るロイの白い脚に痣が浮かんでいることに気づいてハボックは眉を顰めた。 「これ……もしかしてさっき枝にしがみついてる時に?」 ハボックはそう言いながら痣に指を這わせる。中心を扱かれながら痣を弄られ、痣の痛みが快感と混ざりあいロイは混乱して泣きじゃくった。 「にゃう……ニャアア…」 か細い声を上げるロイにハボックはロイの首輪の鈴を弾く。チリンと高い音と共にハボックの声がロイの耳に響いた。 「気持ちいいの?ロイ……」 「にゃん……」 小さく頷くロイにハボックは笑うと痣の浮かぶ脚を撫で回し、中心を扱く。ロイは猫耳をつけた頭をハボックの肩に預けるようにして喘いでいたが、 ぶるりと身体を震わせるとハボックの手の中に熱を吐き出した。 「にゃあああんッッ」 高い悲鳴を上げるロイの首輪のすぐ傍に、ハボックはきつく唇を押し当てる。紅い首輪の横に浮かび上がった紅い印にうっとりと笑うと、ハアハアと 息を弾ませるロイの股間へと目をやった。 「あーあ、尻尾、汚れちゃったっスよ?」 吐き出した熱はハボックの手だけでなく柔らかい黒い毛でできた尻尾にも転々と白い汚れをつけている。羞恥に身を縮こまらせた拍子に含んだ 尻尾の先をキュンと締め付けてしまい、ロイは熱い吐息を零した。 「………」 そのロイの顔をじっと見ていたハボックは、面白くなさそうに鼻を鳴らしてロイの身体をソファーに下ろす。ズボンの前をくつろげると滾る自身を 取り出して言った。 「そんな玩具で満足されちゃ、飼い主としてはたまったもんじゃないんスよね」 そう言ってロイの脚を押し上げると、尻尾に手をかけ力任せに引き抜く。 「ッ!」 ぴっちりと熱い内壁に包み込んでいたそれを乱暴に抜かれたロイが悲鳴を上げる暇もなく、ハボックはさっきまで尻尾を生やしていた蕾に己を 押し当てると一気に突き立てた。 「にゃあああああんんッッ!!」 ロイは脳天を突き抜ける衝撃に首輪をつけた喉を仰け反らせて悲鳴を上げる。がつがつと突き上げられるたび鈴がチリンチリンと鳴って、 下肢から響く濡れた音と混じり合い、ロイは恥ずかしくて首を振りながら猫手でハボックを押し返そうとした。だが、猫耳をつけた髪を振り乱しながら 猫手で抵抗しようとする姿はただ煽る役にしか立たない。ハボックはクスクスと笑いながらロイを乱暴に揺さぶった。 「にゃ……アッ…!」 泣きじゃくりながらロイは再び熱を吐き出す。己の吐き出した熱で白い肌を汚すロイにハボックは口づけた。 「かわいい猫ちゃんには熱いのをたっぷり飲ませてあげるっスね」 「にゃあ…っ、あああッッ!!」 言葉と同時に内壁を濡らす熱を感じて、ロイは悲鳴を上げて全身を震わせると柔らかい闇の中へと落ちていった。 「昨日は散々だった………」 ロイはそう呟いてだるい体を起こす。結局あの後もなかなか赦して貰えず、熱を注がれた蕾に再び尻尾を生やされたりしたのだ。 思い返せば消え入りたいほどの行為の数々にロイがため息をついて視線をあげれば、棚の上に綺麗に清められた尻尾と猫耳が置いてあるのが 目に入った。そうしてその隣には金色の犬耳と尻尾。 「…………」 ロイはゆっくりと立ち上がると棚に歩み寄り犬耳と尻尾を取り上げる。 「……今度は絶対ハボックにつけてやる…ッ」 そうして昨日自分がヤられた恥ずかしいあんな事やこんな事をハボックにもヤってやるのだ。 ロイは犬耳を握り締めると無謀とも思えるリベンジを誓ったのだった。 みつき様にキリリクで頂いた宝物です! 「ハボックとの賭けに負けて、休日猫耳&尻尾を付けて 一日過ごす羽目になった大佐/言語も猫語以外禁止なロイ」でした。 もうロイが色っぽいやら可愛いやらで、転げまわってハァハァ言いそうになりました!っていうか心の中では言ってます!! ハボは一見優しいのにさりげに鬼畜ないじわるが見えていて、かっこよくも余裕のある男ぶり…かっこいい…vv 無茶なリクエストでしたのに、ありがとうございましたーーーvv |