オマケ
     

「すまない 責任は取る」
血の気の引いた真っ青な顔で、ベッドの上で土下座をしてきた
大佐を、慌てて俺は止める。
「責任って…お互い酔っ払ってのことですし」
「何だと!? お前は酔っ払っての事だからと上司に強姦されても
許すのか?」

「…はい?」
「私が目が覚めたときの状態は、裸で…お前に腕枕をされていた」

――ああ、それは俺が「らしく」思わせようとの小細工です。

「すなわち 私とお前は……その…いわゆるヤッたということだろう
…しかし私の…その…腰は痛くない」
「大佐の腰が痛くないと、なんで土下座なんスか?」
「何故だとっ!お前の図体を相手にして痛くない筈がない。という事は、だ
私がお前に手を出したからだろう!?」

脱力。
ひたすら、脱力。
合意だったという可能性は、考えないのか。っつーか無理やりヤられた
相手に腕枕なんかしねーだろ、普通。

「えーっと俺が大佐に押し倒されるというのは、体格的に無理があるかと
思うんスが」
「…私が酔い潰させた…とか?」
「いや俺の方が酒も強いし」
「手袋をしてた…から?」
「大佐の手袋はコートのポケットに入ってますよ」
「…上司だから断れなかった…とか」
「怒りますよ そんな気持ち悪い理由で掘られるぐらいなら ぶん殴って
除隊した方がナンボもましっス」
「…そうか…上司相手というのは気持ち悪いものなのか……
いや 当たり前の意見…だな…」

俺の言葉を斜め上に解釈したらしい大佐の落ち込みは、更に酷くなる。
「いやいや…そうじゃなくって…あーもうっ!まだるっこしい!!」
言葉が得意じゃない俺は、うつむいていた大佐の顎を親指ですくい、
そのまま口付けた。
抵抗されるかと思ったが、目を丸く見開いたまま大佐は硬直していた。

「つまり…こういう事っス」
ごくり、大佐の喉が動いた。
「合意…だったのか…?」
「ええ、まあ(…というか、むしろ俺のだまし討ちなんだけど)」
「そうか!」
とたんに大佐の顔も輝く笑顔になったのだから、これはアリな嘘だよな。
しかし、大佐の斜め上の思考は俺の考えよりやはり斜め上だった。

「わかったハボック!お前を幸せにするから安心しろっ 私は亭主関白な
傾向があるかもしれんが その分稼ぎはあるからな!」

腰が痛くない=自分はタチだったは欠片も揺るいでいないようだ。
…どうも、俺には都合のよくない思い込みをされたままな気がするので
そこは、本当の初の合意お床入りとなった際にでも、訂正させてもらおう
と思う。

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続きをというコメントと、絵でも見たいというコメントをありがたくも頂きましたので、挑戦…
というか、実はこの話で盛り上がったときも「大佐は痛くないから自分が上だった」って思いこんで
そうだよねまで話していました(笑)