みつき様へ、素敵作品を頂きお礼で送った絵に更に素敵なお話をつけていただき、「これ下さい!」とおねだりして
奪ってまいりました……お礼どころかこれではタカリ>汗 【金剛石】というお話の後日譚で、ネタバレを含みます
(ハボックは元々空色の目だったのですが、とある事情で蒼い目になってしまい、それを気にしている…という設定)

ハッピーエンドの後日談が読める幸せを少しでもお裾分けしたかったのです…!
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パッと顔を上げた拍子に己の顔が戸棚のガラスに映っていることに気づいて、ハボックは一瞬身を強張らせる。
その瞳が変わらず空色であることにホッとして、ハボックは肩の力を抜いた。
 あの日、ロイと肌を合わせた後、ハボックの瞳は嘘のように澄んだ空色になった。
母が父によってホープダイヤの呪いから解き放たれたように、自分もロイの力によって
運命の呪縛から解放されたのだと思えば、
ハボックはロイにどうやって感謝していいか判らなかった。
それと同時に、もしかしたらロイの運命を悪い方向へねじ曲げてしまったのではと心のどこかで怖れてもいる。
今更ロイの手を離すことなど出来ないが、それでもやはり全く後悔していないと言ったらそれは嘘だとハボックは思った。
「よかったんかな、これで」
ハボックはガラスに映る己の瞳を見てそう呟く。その途端、ガツンと頭を殴られて、ハボックは後頭部を
押さえて背後を振り向いた。
「大佐」
「まだお前はそんなことをうじうじ言ってるのか」
ロイは言ってハボックをじっと見つめる。その瞳に手を伸ばして言った。
「なぁ、ハボック、判ってるか?」
「なにをっスか?」
質問に質問で返せばロイがうっとりと笑う。
「私はあの蒼を永遠に私だけのものにしたんだ。もう誰にも渡さない」
「大佐」
「そしてこの空色もこれからずっと私のものだ、そうだろう?」
そう言って笑うロイにハボックが苦笑した。
「アンタ、ほんと悪趣味っスね」
「そんなことはない」
ロイは言ってハボックを引き寄せる。
「私は、お前の瞳が、お前のことが好きなんだよ、ハボック」
「大佐……」
そっと瞼に口づけるロイにハボックは擽ったそうに目を細めた。
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お礼に送らせていただいた絵が、蒼い目バージョンでしたので、今度は空色バージョンハボです
ありがとうございました!